教えて!AGEのこと

第18回 AGEをコントロールして美肌をキープ

AGE測定推進協会
上家 明美 研究員

 


 「AGE(advanced glycation endproduct/終末糖化産物)」は、たんぱく質が糖と結合した後にできる物質で、老化促進物質などとも呼ばれます。
たんぱく質と糖が結合する糖化はメイラード反応と呼ばれ、褐色物質が生じます。身近なところではカスタードプリンなどがあります。砂糖、たまご(たんぱく質)、牛乳(たんぱく質)を混ぜて、蒸し焼きにすると、ややきつね色のプリンのでき上がりです。
この反応は体内でも起こります。体内にある余分な糖と皮膚を構成するたんぱく質が反応すると、カスタードプリンがきつね色になったように皮膚が茶色くなってしまいます。プリンだと悪くない反応ですが、この糖化反応が私たちの肌をくすませてしまうのです。
黄ぐすみがあると実年齢よりも老けて見えがちです。下の写真は、画像処理を行い、同じ女性の肌の老化を再現したものです。写真からも分かるように、黄ぐすみは見た目の印象を大きく変えてしまいます。

 また皮膚を構成するたんぱく質としてコラーゲンがありますが、お肌のハリは健康なコラーゲンが支えています。この貴重なコラーゲンが糖化してしまうとコラーゲンの本来の働きが発揮できず、お肌のハリが失われ、シワやたるみの原因になってしまいます。
さらに皮膚がAGE化されてしまうと、シミもできやすくなるということが報告されています。(資料:Glycation Stress Research 2016:3(4):229-235、グラフ改変)
正常な皮膚からできるメラニンの産生量を100とした時、AGE化された皮膚では1.5倍ほどメラニンが多く作られたことが報告されています。日焼け止めクリームや日傘などで紫外線からのダメージを少なくすることはもちろんのこと、シミの少ない肌のためにはAGEを体内にためないことも重要です。

 そうです、糖化やAGE化は美肌の大敵なのです。美肌を保つには糖化やAGE化をコントロールすることが大切です。そのためにできることをご紹介します。



① 炭水化物(糖)の摂りすぎに注意する。 ② 高温調理の料理はAGEが多く含まれるので、摂りすぎに注意する。 ③ 酸味のあるものを摂る。 ④ 食事の時は炭水化物を食べる前に、野菜やたんぱく質(肉や魚など)を先に食べる。 ⑤ 野菜を積極的に摂取する。 ⑥ 適度な運動をする。 ⑦ ストレスをためない。 ⑧ 質の良い睡眠を心がける。
みなさんも、ぜひこの機会に生活習慣を見直してみませんか?