AGE(終末糖化産物)
多い食品・少ない食品

血糖値が高くない人でも、AGEの多く含まれる食品を食べることでAGEは体内に蓄積されていきます。そこで普段の食生活に注意を払い、AGEを多く含む食品、AGEが増える調理法が続かないよう工夫しましょう。

AGEの多い食品

AGEの多い食品ホットケーキの例で説明したように、AGEは加熱してこんがり焼けたキツネ色の部分に発生します。このため「焼き目のついた食品はAGEが多い」ことを目安に覚えてください。
トンカツ、唐揚げ、ステーキ、焼き鳥など、揚げたり、焼いたり、炒めたりした動物性脂肪食品には特にAGEが多く含まれます。また、ポテトチップスやフライドポテト、タバコもAGEが非常に多いため、できれば避けたいものです。

AGEの少ない食品

AGEの多い食品AGEは「タンパク質と糖が“加熱されて”できた物質」です。ですから、生野菜や刺身など生の食品はAGEの少ない食品と言えます。

調理の温度によってAGE値は変わる

AGEは、「加熱する温度が高いほどより多く発生する」という特徴があります。揚げ物や炒め物は油の温度が170℃~200℃、オーブン焼きは200℃~240℃と高いため、AGEが大量に発生します。一方、ゆでる、蒸す、煮るといった調理法は水分を使うため100℃までの加熱に抑えられ、発生するAGEも少なくなります。
たとえば同じ鶏肉料理でも、焼き鳥は水炊きの6倍、唐揚げは10倍ものAGEが発生するのです。揚げ物や炒め物ばかりを好んで食べると、AGEが体内に溜まっていきます。
バランス良く食べることが大切です。

清涼飲料水はAGEを増やす

ジュースや炭酸飲料、お菓子、缶詰などの甘味づけに使われる人工甘味料は、ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくるため、とり過ぎないようにしましょう。成分表示に「果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「異性化糖」などと書かれている場合は、注意が必要です。

食品・調理法別AGE含有量

食品名
(調理法)
AGE値
(ku/100g)
通常量
(g)
牛肉
(生)
707 90
牛肉
(ステーキ/超レア)
800 90
牛肉シチュー 2,657 90
牛肉
(ステーキ/フライパン)
10,058 90
牛肉
(直火焼き)
7,497 90
フランクフルト
(直火焼き)
11,270 90
フランクフルト
(ゆでる)
7,484 90
ミートローフ 1,862 90
ミートボール 2,852 90
ハンバーガー 5,418 90
鶏肉
(バーベキュー)
8,802 90
鶏肉
(水炊き)
957 90
鶏肉
(焼く/フライパン)
4,938 90
鶏肉
(唐揚げ)
9,732 90
鶏肉
(蒸し焼き)
769 90
鶏肉
(丸焼きバーベキュー/皮つき)
18,520 90
ベーコン 91,577 13
豚肉
(スペアリブ)
4,430 90
ソーセージ
(生)
1,861 90
ソーセージ
(焼く/フライパン)
5,426 90

(生)
528 90

(スモーク)
572 90

(焼く/フライパン)
3,084 90

(鍋)
761 90

(生)
783 90

(焼く/25分)
2,138 90
エビ
(冷凍を電子レンジ調理)
4,399 90
エビ
(フライ)
4,328 90
チーズ
(プロセス)
4,470 30
バター
(スイートクリーム)
23,340 5
マヨネーズ 9,400 5
豆腐
(生)
488 90
豆腐
(軽くソテー)
3,569 90
豆腐
(ゆでる)
628 90

(目玉焼き)
2,749 45

(スクランブルエッグ/1分)
173 30

(オムレツ/低温12分)
223 30
パンケーキ 2,263 30
ベーグル 167 30
フレンチトースト 850 30
ビスケット 1,470 30
ドーナツ 1,407 30
クッキー
(チョコチップ)
1,683 30

(生)
9 100
パスタ
(ゆでる/12分)
242 100
きゅうり
(生)
31 100
玉ねぎ
(生)
36 100
トマト
(生)
23 100
野菜
(にんじんなどグリル)
226 100
バナナ 9 100
りんご 13 100
りんご
(焼き)
45 100
干しぶどう 120 30
牛乳
(4%脂肪)
5 250
ヨーグルト
(プレーン)
3 250
りんごジュース
(100%)
2 250
オレンジジュース
(100%)
6 250
はちみつ 7 15
アイスクリーム 34 250
ワイン 11.2 250
コーヒー
(ミルクと砂糖入り)
2.4 250
紅茶 2 250
しょうゆ 60 15
ケチャップ 13.3 15